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西村邸の想いと、愛すべきクラフトマンシップにふれる読み物です

「サスティナブル」を学ぶ

ぼくは勉強がとても苦手だ。なまじ「学歴」がいいので、「またまた~謙遜して!」とか言われることもあるんだけど、いや違うんや、勉強ってそういうことやないやろ??
ほんまに学ぶことが苦手。学ぶことが下手だし、意欲も薄い。その証拠?に、とてもとても恥ずかしながら、大学には6年通っています。ごめんなさい。
いかに学びの姿勢を身に着けるか、学ぶことを常態化するか、みたいなことを、ここ数年は考えていますが、考えているというか頭に浮かべているだけなので、やっぱりどう見ても勉強が苦手だ…。

 

 

話は変わりますが、先週はファッションという切り口から、環境問題の情報に触れる機会が多かった。

こういうの↓
https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber4/preview_20200128.html

とか、こういうの↓です。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B082PPKCZ5/ref=as_li_tl?ie=UTF8&tag=maishiotani-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B082PPKCZ5&linkId=05430cdfe70cd0567a683a7a8df60fc3

 

サスティナブル(持続可能性)」という言葉は、かなりキャッチーになってきたのではないでしょうか。言葉自体は、30年以上前から環境問題の文脈で使われていていますが、SDGsの提唱をきっかけに、改めて脚光を浴びていると言えます。

 

「平成に最も多くの消費を生み出したキャッチコピーは『エコ』だ」というのを、以前どなたかのTwitterで読んで、とてもとても共感し、切なくなりました。世に産み落とされた「エコバッグ」の殆どはゴミになってしまっただろうし、某企業の使っていた「エコに足し算」という人間の強欲さを丸出しにしたコピーは、いまでもお下劣だと思う。

 

ぼくは「サスティナブル」という言葉が、とても気に入っています。「エコ」という言葉が「環境のことを気にしようね」というニュアンスまでしか踏み込めないのに対して、「サスティナブル」は「未来のことまで考えて、無理をしない・させない」という行動原理が表現されており、より具体的に感じるからです。この言葉が、自分自身の意識を一つ進めてくれたという実感もあります。

 

だから、「サスティナブル」にはよい形でが浸透していって欲しい。
このNumeroの「こんまりさん×ローラさん」バージョンの限定表紙とは別に、通常版の表紙もあると知って「どっちか要らんくないか!?そういうとこやぞ!!!」となりましたし、SDGsのバッジをわざわざ作ったりするのも全然イケてないとは思うんですが…

 

 

と偉そうなことを言いながら、では自分はどういうふうに取り組んでいくのか?

遡れば10年前の東京で抱いた、「もうこれ以上ビルを建てて欲しくない。」という思いが、ぼくを西村邸のオープンへ駆り立てたということは、何度か書いたり話したりしています。
社会に出てからも、仕事としてデザインや小売、飲食などに関わってきましたが、その中で関心を持てたいろいろなことは、「ものづくりと環境保護」という軸に収斂していくのを感じます。
たとえば、商業デザインとかブランディングなんかは、とても関心のある分野ですが、ぼくに自身に「良質なデザイン/ブランドの意義とは?」と問うた時、答えは「環境保護」なんです。(無駄なものを作らない、長く愛されるものをつくることは、環境に優しい取り組み。ちょっと極端ですが、ロゴをコロコロ変えないことは、それだけで環境負荷を低減させます。)

 

でありながら、今の自分は、こういったことを話す上で、現実的で説得力のある言葉を持ち合わせていないことに、気後れを感じてしまいます。
残念ながら、印象だけが先走った曖昧な風説が幅を利かせやすい分野でもあります。正しいメッセージを発信しようと思ったとき、どれだけ自分の中から言葉が出てくるのか?今週、最初に挙げたような情報に触れる中で、改めてそれを思い直す機会が多かった。

 

ここらでちょっと、苦手な勉強に取り組まないといけないな、と感じています。
いま日常的に触れる文章はウェブ上の断片的なものでしかありませんし、経済学はめちゃくちゃ苦手です。(6年通った大学の最後の1年は、必修の国際経済学の単位が取れなかったからです…一応卒業はさせていただけましたが、ぶっちゃけよくわかっていない。)

もちろん、まずは西村邸を続けるためにすべきことがたくさんありますし、急に大きなことができるわけではない。なによりいきなり大声になるのはうさんくさい笑
ので、まずはできることをやりつつ↓ですが、自分のメッセージを発信するための後ろ盾は、自分で丁寧に作っていかないといけないな、と感じています。

有機農業が、日本でメジャーになる日

 

決意表明と言えるほどの決意ではありませんが、5年後、10年後の自分を見据えた上でも、結構大きな意識の芽生えを感じたので、書いておきました。

なんか堅苦しくなってしまってすみません!「環境問題への取り組みは、FunでCoolでSexyでなければ!」という環境相のお言葉には、ぼくも(半分)賛成ですよ。
お店は特に構えずのんびりやってますので、気軽に来てくださいね~笑