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西村邸の想いと、愛すべきクラフトマンシップにふれる読み物です

西村邸 開店1周年御礼

「こんなに小さな日常で、心はきっと満ち足りる」

 

おかげさまで、2019年10月5日の
西村邸プレオープンから1年が経ちました。

 

なかなか思うようにいかないこともあり
「順風満帆」とは言い難いですが
(これは感染症の拡大とは関係なく、です)
それでもこの1年で、多くの方が足を運んでくださり
恐れ多くも、そのうちのたくさんの方から、
十分なご評価をいただけていると感じます。

 

(「ちょっとがっかりだった」という方はごめんなさい。
この場を借りて、お詫び申し上げます。
もしよければ、いまからでもご意見ください。)

西村邸の中も、少しずつではありますが、思い描く空間に近づいています。
専門的なディレクターがいれば、もっと大胆によくなるのかもしれませんが
いかんせん、ぼく自身の手で試行錯誤しながら進めていますので
まだまだ、のんびりとした発展途上です。
これからも温かい目で見守ってください。
と同時に、一緒に進められるパートナーが
少しずつ増えていけばいいな、と考えながらの2年目です。

 

2年目以降、西村邸がみなさんとどうなっていきたいか
西村邸を体験される方にどう感じて欲しいか
―それを考えて、冒頭の言葉を用意させていただきました。

 

「こんなに小さな日常で、心はきっと満ち足りる」

 

「豪華な旅行」「非日常的な体験」そうした言葉を用いずに、
でも、お客さまには十分な満足をお届けする。

「ああ、こういうのでいいんだよね。」という、
満ち足りた体験や感覚を、西村邸と奈良町で見つけてもらう。
そしてさらに、その感覚をあなた自身の生活へ持って帰ってもらう。

 

「張り切って旅行をしなくても、贅沢な外食をしなくてもいい。」
こんなことを、宿や外食が言っていいの??と自分でも思いますが
パンデミックを経てもなお、野放図な観光開発/政策が続いていることを
やっぱりぼくは、良しとは思えないのです。

 

何かを否定したいわけではないし、そんなパワーも持ち合わせてはいませんが
こういうこと、誰かが言ってもいいんじゃないかなと思います。
西村邸という場所でならできる。西村邸だからこそ、できる話ではないでしょうか。

 

こんなあまのじゃくのような、ぼくの想いを知ってか知らずか…
お世話してくださる仕入れ先の皆さん、
足を運んでくださるお客さま、いつもありがとうございます。

 

知ってもらえていなくても大丈夫。
なんとなく感じられるよう、ぼくが精進していきます。
知ってもらえていたら、もう言うことありません。
信頼できる方々と西村邸を作っていけることを
とても嬉しく、頼もしく思っています。

 

これからも、西村邸をよろしくお願いいたします。

2020.10.5
主宰 杉本雄太