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西村邸の想いと、愛すべきクラフトマンシップにふれる読み物です

西村邸裏庭を盛り上げてくれる、ゆかいな仲間たちを紹介します

こんにちは。

今日は、先週書いた畑の話の続きをします。

育てているものの話がほとんど。初心者家庭菜園トークばかりになってしまうんですが…読んでくれるかな笑 「いいよ~」って人は、ゆっくりお楽しみくださいね。

 

1.ひもとうがらし

今回植えたメインはこれです。

聞いたことありますか?インゲンマメのような細い身をした、ししとう/ピーマンの仲間で、奈良の在来品種―伝統野菜です。

 

「何を育てようかな~」と「家庭菜園 簡単」とかで検索しているときに、「ししとうが育てやすい」というのを読みました。
ししとうは、カフェで出しているカレーライスの具材にもよく使うので、ちょうどよさそうだなと思い、苗屋さんへ。
時期もちょうどよく、いろんな種類のししとう、ピーマンの類があったんですが、その中にひもとうがらしを見つけました。

「奈良の野菜!!これじゃん!」

これまでも、スーパーで売られているひもとうがらしは買ってきましたが、育てるときには思いつきませんでした。苗屋のおじさんにも「育て方は変わらないですよ」と言っていただけたので、運命を感じて即決です。

 

順調に育てば、夏ごろにはたくさんの実が成るそうです。

 

 

2.シソ

コンパニオンプランツ」という言葉を聞いたことがありますか?ぼくは今回初めて知りました。平たく言うと「一緒に育てるとき、相性がいい作物」です。

 

例えば、ピーマンとナスとトマトは、すべて同じナス科の植物で、育つのに必要な養分も似ています。これらを同じ土に植えると、特定の養分を取り合ってしまって育ちにくいんだとか。
逆に別の養分が好きな植物を一緒に植えてやると、バランスよく養分を分け合えるので元気に育ち、土へのダメージも抑えられるみたいです。

 

他にも、片方の植物に虫がつきやすいとき、その虫が嫌うにおいを出す植物を一緒に植えるとか。相性にも、いろいろあるんだそうです。
今回はこのパターンで、ナス科と相性のよいシソを選んでみました。ナス科につきやすいアブラムシなどの害虫が、シソの香りを嫌うそうです。

 

何に使うかまだ決めてないんですが…笑 なにかとお漬物にしてご飯に添えたら、夏らしくてよさそうですね。

 

 

3.びわ

これは、去年種を蒔いたものです。

 

6月にご近所さんのご縁で、ある方の庭にある立派なびわの木から、篭いっぱいのびわを収穫させてもらいました。
シロップやジャムを作ったあと、残った種をなんとなく蒔いたら、ちゃんと葉が出てきました。

 

立派な木になって収穫できるまでには5年以上かかるようですが、いまから楽しみです。(もうちょっと育ってきたら間引きます。)
びわもかなり育てやすい木のようです。庭をお持ちの方は、今年の種を蒔いてみてもいいかもしれませんね。(うまく育てば、かなり大きくなるので計画的に!)

 

そして今年ももうすぐ、ご近所さんでの収穫の季節です。

 

 

4.どくだみ

これはもともと裏庭に自生しているものです。

 

小さいころの夏休み、西村のおばあちゃんちにあった冷たいお茶は、麦茶ではなくどくだみ茶でした。おばあちゃんが裏庭から採って作っていたんですね。
収穫したどくだみを干したりしているところは記憶にないんですが、シブいというか苦いというか…とにかく独特などくだみ茶の味は、なんとなく覚えています。ルイボスティーとかに近いのかな??
母はあまり好きじゃなかったと言っていますが笑、ぼくは結構気に入ってた気がします。

 

改修の時に、けっこう土もひっくり返したはずですが、端の方からしぶとく出てきてくれました笑
写真は、今日見つけた今年最初の花です。もう少し全体につぼみが開いたら収穫して、どくだみ茶を作ってみます。
お茶の他にも、花のところをアルコールに漬ければ、虫よけスプレーみたいなものもできるらしいです。これも作ってみたい。

 

余談ですが、どくだみの白いところは、花びらじゃないんですって。花は、真ん中のトウモロコシみたいな形の部分です。

 

 

5.コンポスト

最後は植物ではありませんが…堆肥です。

 

庭の手入れをしていると、たくさん落ち葉や雑草が出ます。(いままさに、ツバキの落ち葉が毎日たくさん出て苦労しているところです笑)

これを米ぬかのような発酵を促進するものといっしょに土に混ぜると、養分のあるふかふかの土ができるようです。”腐葉土”ってやつですね。大きな鉢に全部放り込んで、時々まぜています。

 

発酵には時間がかかるので、栽培に使えるのは次回からでしょうか。まずは落ち葉だけでやってみてますが、順調に発酵を進んだら、生ごみなども混ぜられる環境にしたいなと思います。

 

米ぬかは、いつもお米をいただいている中嶋商店さんからお裾分けいただきました!

 

 

ひとまずこんな感じです。ちゃんと育ってくれたらいいなぁ。

 

外出できないフラストレーションが語られたりしますが、この庭のように、変化を楽しみながら手をかけられるものが傍にあると、暮らしていても飽きません。植物は「外に出たい!!」とも言わないし笑 ほんとに普段通り。
この2月ほどの間にも、いろんな花が咲いて散って、新しい葉が出てきています。変わらなさ、力強さを、頼もしく感じる日々でした。こういう環境をありがたいなぁ、と思います。

 

ひとまず、関西圏は緊急事態宣言が解除されました。
もちろん諸々が早く収まって、また奈良町にもにぎわいが戻って来たら嬉しいと思っています。
そして同時に、西村邸の庭のような、”泰然自若”とした心の置き方を忘れずに居たいなと感じる今日この頃。

 

いまはみなさんそうだと思いますが、スタートラインで左右の人と顔を見合わせながら「え、行く?スタートしていいのかな??いいよね?」と、そわそわしている感じが、なんとももどかしいですよね…笑
引き続き自分のペースを大切に。自分の感覚を信じながら、スタートを切る時は思いっきり!がいいんじゃないかなと思います。もちろん、これからも手洗い励行で!

 

西村邸は、たくさん来てください!と言えるのは7月からの予定ですが、既に宿泊やレンタルスペースの予約は承っています。そのころには、ひもとうがらしのカレーがデビューしているかも…。お待ちしています。

 

今日はなかなか変わり種になりましたが、最後まで読んでくださって、ありがとうございました。