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西村邸の想いと、愛すべきクラフトマンシップにふれる読み物です

砂を愛する人たちへ

ひとつ、信頼している媒体に、お知らせ―広告を出させていただくことにしました。
案内を送って、やはり一番最初にレスポンスをいただけ、「はぁ~~好き~~!」ってなりました。
そこから爆発的に集客できる媒体でないことは、今の段階でもわかっていますが、ぼくは何より、その場所と、読者の方を信頼しています。

 

先週、いろいろな方の、ご自身の事業・活動に関するプレゼンテーションを拝聴する機会がありました。
そこで改めて「自分のお客さんは誰なんだろう」という、基本中の基本ともいえる問いに、ひっかかりました。

 

「砂漠の真ん中で水を売る」というのが、ひとつ、ビジネスの鉄則として言われます。その構文で西村邸の事業を語るのであれば、「都会の真ん中で砂を売る」ことなのではないか。
まず、基本的には大きな不自由なく暮らしている人たちが対象です。その人たちに、普段の暮らしでは目にしない、なんだかいかがわしい、変なものを売ろうとしているのです。
リゾートやアミューズメントは、非日常的なものの中でも、わかりやすく気持ちが高揚するものです。西村邸はそうではなく、ちょっと不可解なもの、単純に気持ちがアガるわけではないものです。だから、2重に難しい。(気持ちがアガらないというのは、謙遜ではなく、アゲたいわけではないんや、という、ぼくの想いです。)

 

全国で、観光や宿泊産業が景気づいている中ですので、うっかり勘違いしそうになりますが、アンチラグジュアリーでやりたいのであれば、やっぱりひと工夫も、ふた工夫も必要なんだと、改めて感じました。それは同時に、決して華やかではないトーン&マナーを守りながら、既にたくさんの支持を受けられているところは、本当に工夫をされてきたんだということです。

 

まずは「砂が好きな人」。そしていずれは「都会は砂漠なんじゃないかと気づきはじめた人」。なんだか多方面に失礼な表現になりましたが。そういう人にしっかりと声をかけないといけない。
広告を出す媒体は、ちゃんとそれをやってくれる場所だと信じられます。日本で有数の、砂好きが集まる場所なんじゃないかなぁ笑 砂好きの期待に応えるための工夫を続けながら、年明けの掲載を楽しみに待ちます。